「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく。」
この投資格言は、米国の投資家ジョン・テンプルトンの言葉だそうです。
株式相場を例に話したが、何もこの格言は、株式相場や商品相場に限ったものではないのでしょうか?多くのビジネスシーンでこの格言は生きてくる。例えば、新しい店舗の展開にしてもそうだ。ライバル他社が新店舗展開に二の足を踏んでいるときこそ、チャンスである。みんながやらないときに、やるからこそ効果が出るのであって、追随してばかりでは、勝てるわけがない。優秀な人材の確保にしても、労働市場が緩んでいるときの方が良い。機械設備の導入にしてもそうだ。価格が安く、金利が安い時に最新鋭の機械を導入すれば、先行者利得は大きい。付和雷同的に投資を控え、リストラに励む姿は、相場の天井で高値をつかみ、相場の底で懸命に売りまくっているようなものだ。
いかなる時も、センチメントに惑わされず、これからも逆張りの精神で。