沖縄、旬の食材!

美味しくて笑顔がこぼれる!旬の食材(春編)!

長寿の島として知られる沖縄で、昔から家庭料理に用いられ伝統的に食されてきた“島やさい”たち、色や形、味も風味豊かな島やさいは健康や美容に欠かせない栄養素がたっぷり豊富。季節毎に沖縄の大自然が育んだ色とりどりの食材を楽しんでくださいね!


島らっきょう

豊かな風味と食感が魅力

島らっきょうの大きな特徴は、香りと辛味が強いこと。沖縄県外でも人気が高い食材です。本土のものに比べて小さくやわらかく、浅漬けや炒めものなど、幅広い料理に用いられます。特有の臭いは硫化アリルによるもので、疲労回復や血液の凝固を防ぎ血中の脂肪を減らす働きがあり、生活習慣予防に期待が持てます。

水はけの良い土壌を持つ地域で主に栽培され、本島北部の伊江村で盛んに栽培が行われています。

 

【選び方】

形状がふっくらとし、全体的に白いものがお勧めです。漬物なら小さめ、天ぷらや炒め物なら大きめがオススメです。

 

【保存方法】

土付きは長持ちします。新聞紙などで包み冷蔵庫で保存します。

 

島らっきょう
島らっきょう


ハンダマ
ハンダマ

ハンダマ

ツートンカラーのほうれん草!栄養豊富な島やさい!

表と裏で、葉の色が異なるハンダマ。裏側が鮮やかな紫色をし、その紫色は天然色素としても利用されています。ポリフェノールを含むほか、ビタミンやカルシウムを多く含み、鉄分も豊富なことから、沖縄では昔から「血の薬」と呼ばれ食されてきました。
生で食べるとシャキシャキとし、火を通すとヌメリが出て、まったく違った食感を楽しめます。

沖縄では宜野湾市や八重瀬町を中心に栽培され、冬から初夏にかけて収穫されます。

 

【選び方】

濃い色で鮮やかなものがオススメです。

 

【保存方法】

湿らせた新聞紙に包み冷蔵庫で保存します。



冬瓜(シブイ)

煮付けや豚肉との相性抜群!

健胃効果もある低カロリーな島やさい!

沖縄方言でシブイと呼ばれる冬瓜は、夏に収穫をして、冬まで保存ができることから「冬瓜」の名がついたといわれています。

味は淡白でさっぱりとしているので、肉や魚との相性も良く、汁物や煮物にピッタリ。水分を多く含み、ビタミンCやカリウムも豊富で、利尿作用を促す効果があるとされています。琉球王朝時代に書かれた沖縄の食医学書「御膳本草」にも記録が残っており、古くから食されてきた大変なじみの深い島やさいです。

収穫のピークは4月~6月頃。宮古島、糸満市や豊見城市が主産地で、生産量は沖縄が日本一です。

 

【選び方】

ずっしりと重く、皮の表面に白い粉のようなものが出ていると完熟のしるしです。また、産毛があるものがオススメです。カットされたものは切り口が白く、実がしっかりとつまったものがオススメです。

 

【保存方法】

調理前のものは風通しの良い所で常温保存しますが、カットされたものは冷蔵保存します。

冬瓜(シブイ)
冬瓜(シブイ)


海ぶどう
海ぶどう

海ぶどう

ミネラルたっぷり”海の宝石”

グリーンキャビアとも呼ばれ、観光客にも人気が高い海ぶどう。房についている球状の粒を口に入れた瞬間、プチプチッとはじける食感と潮の風味がおいしい食材です。ミネラル分を多く含み低カロリーな食材として人気もあることから、特産品として日本全国に発送されています。主産地である本島北部の恩納村では、ミネラル分をたっぷり含んだ海水を沖合から取水して海ぶどうを養殖しています。冬は70日、夏は30日ほどで成長。ひとつ一つ手で摘みとり、粒が大きくそろったものだけを収穫します。活の海ぶどうは生きている為、保管は15~25度でないとせっかくのプチプチとした食感が失われてしまうので要注意。

新鮮なのでそのまま食べるのもおすすめですが、和え物や丼物に使ったり、麺類やアイスにトッピングするなど、料理との相性は意外なほど多様です。

 

【選び方】

鮮やかな緑色で、粒が萎んでいないものがオススメです。

 

【保存方法】

常温保存が鉄則です。食べる前に冷水でサッと洗い流して下さい。